導入事例
株式会社とりんく
エンジニア採用の解像度が上がり、代表が「経営」と「口説き」に集中できる体制へ。エージェントと比較し圧倒的な歩留まりを実現したスカウト運用の裏側
採用・人事立ち上げ(スタートアップ)
1〜10人

はじめに
2024年12月、国内最大級の保育ICTサービスを展開する「コドモン」のグループ会社として新たなスタートを切った株式会社とりんく。「子ども一人ひとりの個性をAIの力で社会とつなぐ」をミッションに掲げ、画像認識AIを活用した写真サービスで急成長を遂げています。
しかし、2025年の新体制本格始動にあたり、開発の中核を担うバックエンドエンジニアが不在という大きな課題に直面していました。社内に人事機能がなく、代表自らが採用に奔走せざるを得ない状況下で、いかにして採用体制を構築し、成果へと繋げたのか。
代表の山中健太郎様と採用担当の蓮見めぐみ様に、ツクチム導入の経緯とその成果について、ツクチム代表の井端がお話を伺いました。
【導入企業】株式会社とりんく
事業内容: 画像認識AIを活用した保育・教育施設向け写真サービス「とりんく」の開発・提供(自動撮影、自動整理、自動配信など)
企業概要: 2021年設立。2024年12月より株式会社コドモンのグループ会社となり、AI技術とコドモンのプラットフォームを掛け合わせた子育て領域のバーティカルプラットフォーム構築を目指す。
URL: https://tlnk.jp/
【支援サービス】ツクチム(株式会社C)
サービス概要: 人×AIのハイブリッドオペレーションによる採用/人事支援サービス。月額10万円から、採用戦略策定、基盤構築、実務代行、ノウハウ移管までをワンストップで提供。「ミニCHRO」として経営者に伴走し、コスト効率高く採用成果を最大化する。
目次
エンジニア不在からのスタート。採用機能ゼロの窮地
決め手は「信頼」と「好奇心」。スタートアップ支援への共感
解像度を高める初期設計と、PDCAによる改善サイクル
スカウト経由の最終面接率14%。エージェントを凌駕する歩留まり
採用リテラシーの向上と、経営者が事業に集中できる環境へ
子育て領域のプラットフォームへ。自律的な組織づくりを目指して
エンジニア不在からのスタート。採用機能ゼロの窮地
── まずは、導入前の体制と課題について教えてください。
山中様:
とりんくはコドモングループ内で独立したスタートアップとして立ち上がりましたが、当初から明らかに「エンジニアが足りない」という状況でした。特にバックエンドエンジニアをミニマムで2名、できれば3名は採用したいという明確な目標がありました。
しかし、立ち上げ直後で会社としての知名度はまだありません。かといって、これから時間をかけてブランディングを行い、自然に人が集まるのを待つ余裕もありませんでした。また、予算も限られているため、全員を人材紹介エージェント経由で採用するような「大盤振る舞い」もできない状況でした。
山中様:
必然的にダイレクトリクルーティング(スカウト)を行う必要がありましたが、当時社内には人事機能がなく、コドモン本体の人事も手一杯。エンジニアチームも開発で多忙を極めており、採用に工数を割くわけにはいきません。消去法で私がやるしかない状況でしたが、私自身エンジニア出身ではないため、採用の勘所や解像度が低く、一人で回しきるのは困難だと感じていました。
決め手は「信頼」と「好奇心」。スタートアップ支援への共感
── 数あるサービスの中から「ツクチム」を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
山中様:
信頼できる方からの「紹介」が決め手でした。
最初はフリーランスの方にお願いしようと動いていたのですが、弊社の採用アドバイザーに入っていただいていた力石さんにご相談したところ、「その領域ならもっと良い人がいますよ」と紹介されたのがツクチムさんでした。
山中様:
限られた予算の中で我々の要望に応えていただけること、そして何より信頼している力石さんからの推薦であったことから、コストパフォーマンスも含めて間違いないだろうと判断しました。
また、アーリーステージのスタートアップ支援に特化している点や、業務効率化のためにAIを活用している点など、サービス自体の裏側や考え方に「面白そうだな」と好奇心をそそられたのも正直なところです。
蓮見様:
私からは後付けの補足になりますが、「エンジニア採用に強い」という点も大きかったと思います。RPO(採用代行)と言っても得意領域は様々ですが、今回はバックエンドエンジニアという明確なターゲットがあったため、そこに強みがある点は安心材料でした。
解像度を高める初期設計と、PDCAによる改善サイクル
── 実際に支援が始まってからの進め方や、連携体制はいかがでしたか?
山中様:
最初にNotionで「どの媒体で何本打ち、返信率や面談設定率をどう見込むか」という具体的な行動計画を示していただけたのが非常に良かったです。
採用業務の解像度が低かった私にとって、最初に「追いかけるべきポイント」が可視化されたことで、非常に安心感を持ってスタートできました。
その後はひたすらPDCAを回す日々でしたが、返信率や歩留まりなどの数字についても納得感のある説明があり、大きな不安を感じることなく進めることができました。
スカウト経由の最終面接率14%。エージェントを凌駕する歩留まり
── 具体的な成果として、どのような数字が出ていますか?
蓮見様:
私は途中からプロジェクトに参加したのですが、改めて数字を見るとその成果は明らかだなと感じています。
5月からご支援いただき、各経路別のデータを見ると、エージェント経由の応募は件数自体は多いものの、そこから最終面接に進んだのはわずか約2%でした。
一方、ツクチムさんに運用いただいたスカウト経由では、応募に対して最終面接に進んだのが約14%。圧倒的に歩留まりが良く、確度の高い候補者の方とお会いできていました。
蓮見様:
代表の山中も忙しい中で、エージェント対応で大量のレジュメを捌くことは現実的ではありません。確度の高い候補者さんをピンポイントで連れてきていただけたのは、ツクチムさんのスカウトのおかげだと実感しています。
採用リテラシーの向上と、経営者が事業に集中できる環境へ
── 導入を経て、定性的な変化や「ここが良かった」と感じる点はありますか?
山中様:
私自身の中に「採用モード」のような思考回路ができたことが大きな変化です。
最初はエンジニアの方と何を話し、どうジャッジしていいか全く分からない状態でした。「応募してくれただけでいい人だ」と思ってしまうレベルからのスタートでしたが(笑)、
井端さんたちとすり合わせを行い、フィードバックをもらう中で、自分なりの見極め基準やクライテリアを持てるようになりました。
山中様:
また、「負担軽減」という観点でも非常に助かりました。
「採用は経営者がコミットすべき」という正論はありますが、一方で事業を成長させるためには経営者が本来集中すべき業務があります。
苦手な細かい作業や母集団形成といった泥臭い部分はプロにお任せし、私はカジュアル面談やアトラクト(魅力付け)、そして事業成長のための業務に集中する。この役割分担ができたことで、限られたリソースの中で最適な動きが取れたと感じています。
子育て領域のプラットフォームへ。自律的な組織づくりを目指して
── 最後に、株式会社とりんくの今後の展望をお聞かせください。
山中様:
私たちは「子育て」という領域において、AIやテクノロジーを活用したバーティカルなプラットフォームを作っていこうとしています。
画像認識などのAI技術はもちろんですが、バックエンド開発やプロダクトマネジメントなど、ある意味で「地味」に見える部分も含めて、泥臭く価値を提供していく必要があります。
この少し保守的とも言える業界において、私たちのようなスタートアップ的な動きができる存在は希少です。今後は、自律的に動き、私の想像を超えるようなアウトプットを出してくれるメンバーと共に、組織を「創発的」に進化させていきたいと考えています。
そのための「人」こそが私たちの最大の資本ですので、引き続き採用には力を入れていきたいですね。
【取材後記】
「社内に人事機能がない」「経営者が片手間でやるしかないのか」
スタートアップの立ち上げ期に誰もがぶつかる壁に、とりんく様も直面されていました。 信頼できるアドバイザーの方からのご紹介というご縁でツクチムを導入いただき、スカウト実務から定例ミーティングでの壁打ちまで、まさに「二人三脚」で走らせていただきました。
インタビューの中で山中さんが「最初は採用の解像度が低かったが、自分なりの『採用モード』ができた」「苦手な実務を任せることで、経営者としてやるべき『口説き』や事業に集中できた」と語ってくださったのが非常に印象的でした。
単なる「代行」に留まらず、経営者の良きパートナーとして、組織の成長フェーズに合わせた最適な採用体制を共に創り上げられたことを嬉しく思います。
「子ども一人ひとりの個性を社会へ」という素敵なミッションの実現に向け、引き続き人事面から力強くバックアップさせていただきます。(株式会社C 井端 裕輝)

